「Kaggle Advent Calendar 2024」の 4 日目の記事では「人工知能学会コンペティション開催支援制度」を紹介します。 著者の私は今年 2024 年、人工知能学会の企画委員(コンペティション担当)を拝命しました。 業務の一つとして本制度の運営に関わっています。 この場を借りて、取り組みの狙いや枠組みなどを紹介します。
人工知能学会コンペティション開催支援制度とは
本制度は、人工知能学会が 2023 年度から始めた新しい取り組みです。 人工知能分野の発展に寄与すると考えられるコンペティションの開催を、経済面・広報面で支援します。 経済面では、申請された支出概算に対し一定額(2024 年度は原則 1 件あたり最大 50 万円)を助成します。 広報面では、人工知能学会のホームページ、X(旧 Twitter)、メーリングリストでコンペティションの応募を案内可能です。
助成あり・助成なしトラック
新規立ち上げのコンペティションを経済面・広報面で支援する「助成ありトラック」と、新規・継続のコンペティションを広報面で支援する「助成なしトラック」があります。 2024 年度の助成ありトラックでは、春と秋の 2 回の募集を実施しました。 助成なしトラックは、通年で応募を受け付けています。
2023 年度の成果報告
人工知能学会の学会誌の記事*1に記載の通り、2023 年度は次の 4 コンペティションを採択しました。 2024 年 5 月の全国大会で、成果報告会も開催しています。 全てのコンペティションを通じて、高校生から企業研究者まで合計 116 件の参加がありました。
今後に向けて
2024 年度の採択コンペティションについては、2025 年度の全国大会で成果報告会を実施予定です。 全国大会は 5 月 27~30 日、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)とオンラインでハイブリッド開催されます。
企画委員(コンペティション担当)としては、本制度以外の形でも、コンペティションを通じて人工知能分野を盛り上げていきたいと考えています。 何かアイディアがある方がいれば、お気軽に私までご連絡いただけますと幸いです。
*1:特集:2024年度人工知能学会全国大会(第38回)[企画セッション総括,KS1-20], 人工知能, 2024, 39 巻, 6 号, p. 851-884, 公開日 2024/11/01, Online ISSN 2435-8614, Print ISSN 2188-2266, https://doi.org/10.11517/jjsai.39.6_851,https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsai/39/6/39_851/_article/-char/ja