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未経験からフィヨルドブートキャンプ卒業して、エンジニアになりました! - すずかのプログラミング勉強記

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はじめに

6月半ばに自作サービスのリリースをもって、フィヨルドブートキャンプ(以下FBC)を卒業しました。
加えて並行して行なっていた就職活動で、第一志望の企業より内定をいただくことができ、7/1よりWebエンジニアとして働きはじめました。

この記事では、FBCでの生活や就職活動の振り返りを書きます。
FBCに入会を検討している方、現在学習中の方に読んでいただけると嬉しいです。

自己紹介

すずかと申します。

前職では高校の国語の教員をしていましたが、2023年3月に退職しました。その後、FBCで1年2ヶ月間勉強し、先日最後のカリキュラムを終えて卒業しました。

フィヨルドブートキャンプとは?

「現場の即戦力となれる」オンラインのプログラミングスクールです。
詳しくは公式サイトをご覧ください。 bootcamp.fjord.jp

入会まで

入会時の状況

新卒から5年間働いた、高校教員を退職した直後でした。

退職理由は、月45~100時間程度の残業があり、健康に働き続けることが難しいと思ったからです。 教員の仕事自体は好きだったので、次に何を目指せばいいのか分からずに悩んでいました。

FBCに入った理由

前職では情報管理部という部署に所属しており、学校業務支援システムの管理や、生徒用タブレットの選定などの仕事をしていました。そのため、学校のデジタル化やICT教育の分野に強い関心を持っていました。

加えて、夫がWebエンジニアとして楽しそうに働いていたことから、プログラミングに興味がありました。
退職後に何をしようか考える中で、夫からFBCを強くすすめられ、入会しました。

プログラミング歴

大学は文系学部出身、IT関係の企業に勤めた経験もなく、プログラミングの知識はほぼゼロでした。

以下のような知識レベルです:

  • ターミナルを立ち上げたことがない。
  • GitHub」や「Linux」の存在はもちろん知らない。
  • Ruby」と「Rails」の違いがわからない。
  • Macの使い方すらよくわからない。
  • 独学でVBAを勉強して、挫折した経験がある。
  • ProgateでHTML・CSSをちょっとやった。

卒業までにかかった期間

期間は約1年2ヶ月で、学習時間は2636時間でした。(最後の方は就活と並行していたので、色が薄いです)

他の卒業生と比べると、期間は平均的、学習時間は長めかなと思います。

ちなみにこの期間の生活費は、夫婦共通のものは夫が多めに払ってくれて、不足分や私個人の出費(FBCの受講料など)は教員時代の貯金を使いました。
税金や保険の手続きなどで後悔したことも多いので、無職期間の家計管理について気になる方はお声がけください😅

カリキュラムについて

FBCのカリキュラムはざっくり分けると、基礎的なインプット期間→チーム開発→自作サービスに分かれています。
以下に、インプットのカリキュラムの中で特に印象に残ったものを挙げます。

より詳しいカリキュラムについては、こちらからご確認ください。
学習内容 | FJORD BOOT CAMP(フィヨルドブートキャンプ)

Linux

入学して最初の関門でした。
Linuxの本を読んで基本的なコマンドについて勉強した後、VPSサービスで用意したサーバーにLinuxをインストールして、SSH接続を行います。黒い画面で見慣れない英語がたくさん出てきて、仰天した記憶があります。

Ruby

Rubyに関する書籍を二冊を読んだ後、ボウリングのスコア計算プログラムやlsコマンドなどを作り、レビューをもらいます。
大変だったのは「lsコマンドに-lオプションを実装する」課題で、ぐしゃぐしゃになってしまったコードをどうしていいかわからず、泣く泣くそのまま提出しました。(レビューしてもらって綺麗になりました)

データベース

DBやSQLについて、それぞれ書籍で勉強した後、例題の設計を考えてER図を提出します。 この時点でRailsに触れていないため、何に使うのかよくわからないのが辛くて、日報に愚痴を長文で書いたりしました😅(のちに重要性がわかりました。)

Sinatra

Railsで開発する前に、よりシンプルなフレームワークSinatraを使い、Web開発の基礎を学びます。
Sinatraの情報が少なく調べるのが難しかったですが、生まれて初めてメモアプリを作った時は感動しました。

Rails

書籍でRailsの基礎を勉強した後、簡単なアプリケーションに機能を追加していきます。
Sinatraで大変だったデータベースを扱う処理が、一瞬で実装できることに感動しました。また、Railsにたどり着けた嬉しさから、このプラクティスは楽しかった印象があります。

JavaScript

基礎的な文法をインプットした後に、いくつかのプログラムを作ってレビューをしてもらいます。
「非同期処理」の課題が特に難しく、思ったような順番で動いてくれずに苦戦しました。
また、「npmパッケージの作成」の課題では、自分で作りたいものを考えて、パッケージサイトにリリースします。 私は学校を検索できるコマンドラインツールを作りました。
自作のnpmパッケージを公開しました - すずかのプログラミング勉強記

React

公式ドキュメントを読んでインプットした後、Create React Appを使ってSPAのメモアプリを作ります。
この「公式ドキュメントを読む」のが分量が多く、心が折れそうになりました。先に進んでいる受講生・卒業生の方々にアドバイスをいただき、どうにか乗り越えました。

チーム開発について

FBCの学習に使っている「ブートキャンプ」というWebアプリに、新機能の追加やバグの修正などを行います。

初めは不安でしたが、簡単なIssueからスモールステップで割り振ってもらえるので、すぐに慣れました。仲間と一つのアプリケーションを作るのは非常にやりがいがあり、FBCのカリキュラムの中で一番楽しかったです。

チーム開発については、こちらの記事に詳しく書きました。
フィヨルドブートキャンプでプログラミングの勉強をする【11ヶ月目】 - すずかのプログラミング勉強記

自作サービスについて

開発期間は3ヶ月ほどで、山手線を徒歩で一周する人のための記録アプリ「YamaNotes」を作りました。

詳しくはこちらをご覧ください。
山手線を徒歩で一周する人のための記録アプリ「YamaNotes」をリリースしました - すずかのプログラミング勉強記

楽しかったこと

ブートキャンプの開発に関われた

チーム開発で、実際に使われているWebアプリの開発に関われたのが楽しかったです。
ここでは、メンターさんからIssueが割り振られるだけでなく、自分で新機能の提案をすることもできます。私は「日報提出のお祝いメッセージを何回も出す」というIssueを作り、自分で開発を担当しました。実装後は、受講生の皆さんからSNSで感想をもらうことができました。

ブログやLTでアウトプットできた

卒業までに、ブログに29本の記事を書きました。はじめは正直誰も読んでくれないと思っていましたが、想像以上に多くの方に読んでもらうことができ、勉強を続けるモチベーションになりました。
加えて、FBC内のLT会などで4回登壇する機会があり、あたたかいフィードバックをいただきました。考えていることを言語化する練習になったのはもちろん、自分の発表が誰かの役に立つかもしれないと考えると、自己肯定感が上がりました。

仲間ができた

FBC内のイベントを通して、受講生の方やメンターさんとのつながりができました。Discordで輪読会や雑談をしたり、Rubyコミュニティのオフラインイベントに一緒に参加したりするのが楽しかったです。
特に、就職活動中はメンタルが不安定で、皆さんに非常に支えられました。最終面接の10分後には、Discordで皆さんとお話ししていたぐらいです😊

大変だったこと

学習内容が難しかった

FBCのカリキュラムの中で、「何かの記事の内容をそのままやったらできた」という課題は一つもありませんでした。自分で資料を読んで、必要な情報を集め、手を動かしてエラーと立ち向かわなくてはいけません。
学習が進むにつれ、わからないことにも慣れていきましたが、序盤の方が特に辛かったです。

提出物がなかなか合格できない

課題の提出物を作ると、メンターさんにレビューをしていただきます。
できなくて当然なのはわかっているのですが、100個近いコメントをいただいた時は、自信をなくして修正する気力が失せたりしました😅
慣れてくると、コメントが多いのはメンターさんの愛だと思えるようになり、何度再提出になってもあまり気にしなくなりました。苦労した分、合格した時の喜びは大きかったです✨

いつ卒業できるのか不安

カリキュラムが多いため、いつ卒業できるかが常に不安でした。
私は入学時に「1年で卒業する」という目標を立てていましたが、結局達成はできなかったです💦(もっと短期間で卒業している方も沢山いるので、やり方次第だと思います)
ただその分、課題の発展的な要件にも取り組んだり、カリキュラムとは直接関係ない技術書を読んだりなど、深掘りして学習することがある程度できたと思っています。

就職活動について

自作サービスの後半と並行して、就職活動を行いました。
FBCの紹介企業を一社受けて、その会社から内定をいただきました。

スケジュール

やったこと
4月中旬 FBC内での企業説明会
5月上旬 カジュアル面談→書類選考
5月中旬RubyKaigiや個人的な事情(引越し)などで一度中断
6月上旬一次面接
6月中旬最終面接
6月中旬 オファー面談→内定
7/1入社

就職先について

FBCの紹介企業で、教育関係のプロダクトを作っている会社です。
前職の経験が活かせるイメージが湧いたため、カジュアル面談を受ける前からほぼ入社を決めていました😊

選考対策について

FBC側で、履歴書・職務経歴書の添削、面談練習を2回していただきました。どちらもすごく丁寧にフィードバックをいただきました。

以前、転職活動がうまくいかなかった経験があり、転職活動に対しての不安はとても強かったです。
内定をいただくことができたのは、関係者の皆様に親身にサポートしてもらったこと、FBCの卒業生の評判が良かったことのおかげだと思っています。

今後やりたいこと

子ども達や先生方の役に立つプロダクトを作れるようになりたいです。そのために一日も早く戦力になれるよう、技術力を上げていくことが当面の目標です。

また、会社のFBC卒業生は私が一人目なので、頑張って働いて「さすがFBC卒業生」と言ってもらえるようになりたいです!

今後のFBCの関わり方

勉強会に参加したい

FBCには、現役生だけでやっている勉強会はもちろん、卒業生と現役生が混じっているものや、卒業生の方が中心となって運営している勉強会があります。
現在私が参加している現場で使える Ruby on Rails 5速習実践ガイド の輪読会は、あと数ヶ月続きそうなので、卒業後も継続して参加していきたいです。その後も、難しめの技術書を読む輪読会など、何かしらに参加していたいと思っています。

カリキュラムを復習したい

「卒業したのでFBCをやり切った」と書けたらいいのですが、実はまだやっていない「発展編」というカリキュラムがあります。加えて、この記事を書いていて、序盤のカリキュラムはかなり忘れていることに気づきました😅
まだまだFBCから学ぶべきことは多いので、今後も勉強をさせていただきます。

自作サービスを改善する

最終課題として作った自作サービスを、実際に使ってくれる人がいました。
アプリの性質上、本格的に使ってもらえるのは秋頃だと思うので、今後もパフォーマンスの改善や新機能の追加などをしていきたいです。

おわりに

FBCを卒業して就職し、晴れて無職生活も卒業できました✨ 応援してくださった皆さまに、改めて感謝申し上げます。

勉強生活には終わりを告げましたが、エンジニアとしてはここがスタートになります。
FBC卒業生の名に恥じぬよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。


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