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アメリカ通信キャリアの比較( Verizon・AT&T・T-Mobile) - 統計を学ぶ化学系技術者の記録

最近VerizonやAT&Tの株価が大きく下がって配当利回りが6%や7%になっているという話をXで見かけました。この三社の業績ってどんな感じなんだろうと疑問に思ったのでまとめてみました。

まずはバランスシートと損益をまとめるとこんな感じ。通信のライセンスが固定資産になるようで、流動資産/固定資産の比率が非常に小さいのが特徴です。三社の比較でいうとあまり大きな差はみられません。

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T-mobile

まずT-mobile。2020年にソフトバンクからスプリントを買収してドンと規模が大きくなっています。ここからさらにUSセルラーを44億ドルで買収するとのことで、拡大に一番積極的な戦略のようです。T-mobileだけは配当利回りが1.4%程度と他二社に比べて低く、利益を企業買収などで成長に使っていく方針のようです。

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AT&T

つづいてAT&T。定期的に大型買収と減損を繰り返していて、2015年にディレクTV、2018年にタイム・ワーナーを買収も2020年の第四四半期にはテレビ事業で155億ドルの評価損、2022年3月にワーナーメディアを分離と大きなイベントがあり、そのたびにバランスシートがガクガクと大幅に動いています。2022年には構造改革費用もあり大きな損失を出しています。配当を減らし投資に充てる方針を打ち出したこともあり、最近まで株価が急激に下がっていました。

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Verizon

Verizonはあまり大きな買収や減損もなく、この十年ずっと売り上げも利益も横ばいです。安定しているので高配当銘柄という見方もあるのですが、まったく成長が期待できないという見方にもなりますね。

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