前書き その三
前書き その三
本文中には触れられていない決まりごとがひとつある。
”編集者はつねにたがしい”ということた。
そして、そこから導きだされるのは、作家はみな編集者のすべてのアドバイスす従う必要はないという結論である。
作家はみな罪深く、編集者の完全無欠さからはほど遠い。
言葉を変えれば、執筆は人間わざ、編集は神わざということになる。
本書の編集を担当してくれたのは、これまで私の小説を多く手がけてくれたチャック・ヴェリルである。
今回もまたチャックは神わざを見せてくれた。
――スティーヴ
キング・スティヴン『書くことについて』2013年 小学館文庫 978-4-09-408764-2
King, Stephen "On Writing" 2012/10/11 Hodder Paperback 978-1444723250