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「タイパ」についてディスカッション - athome-developer’s blog

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はじめに

初めまして!WEBデザイングループの田中です。
新卒で2023年に入社し今年で2年目になります。
1年目は目の前の業務に必死に食らいついていくことで精一杯な毎日でしたが、2年目となりさまざまな業務に携わらせていただく機会が増え、少しずつ落ち着いて業務に取り組めるようになってきました。 ですがまだまだ知識不足な部分も多く、新しいことに出合うたびに勉強に励む毎日です。

そんな日々の中で、「タイパ」という言葉を初めて耳にしました。
皆さんはタイパをご存知でしょうか?
タイパとはタイムパフォーマンスの略で、
「費やした時間に対して得られる成果(時間対効果)」
つまり「効率の良い時間の活用」を意味します。
近年、デジタル化が進むにつれ社会は情報過多となり、多くの人が「情報を処理するのにもっと時間が欲しい」と感じるようになりました。
しかし、誰にとっても時間は等しく有限です。実際に問われているのは "24時間" という限られた時間をいかに有効に使うか、それが「タイパ」という注目の言葉なのです。
そこで今回はとある案件にて、当社の企画担当者とデザイナーがタイパについてディスカッションした内容をお届けします。

MC:田中
企画:Kさん
デザイナー:Dさん

1.費やした時間に対して得られる成果

タイパの具体例をあげてみる
Kさん)私たちの日常には具体的にどんなタイパがあるでしょう?
Dさん)私はTikTokでの検索が思い浮かびました!
例えば旅行の計画を立てる際に、書籍やネット検索で観光地を調べるのではなく、最近はTikTokなどのショート動画で検索することも増えたかなと思います。
Kさん)確かに書籍などを読んで探すよりも、動画を見た方が手っ取り早く答えを得られますよね。あと分かりやすい例をあげるならば、動画を倍速で視聴するのもタイパですよね。通常の速さで見るより早く見終わるため、時間が短縮されることが目に見えて分かりやすいです。
Dさん)私も隙間時間にYouTubeを倍速で視聴することがあります!
他にはネットショッピングもタイパが良いと思います。実際に店舗まで足を運ぶ必要がなく、短時間で簡単に買い物して家まで届けてもらえるのでとても効率的です。
Kさん)こうして考えると、あまり意識していませんが、日常的にタイパが良い選択をしていることが多々ありますね。

2.タイパの良さ=満足度の高さ

住まい探しをしているユーザーにとってのタイパを考える
Kさん)物件探しにおいて考えると、ユーザーにとって無駄な時間が少なく物件探しがスムーズにできるかどうかといったところでしょうか。
Dさん)そうですね、例えばユーザーの行動を割合で見た時に、操作に迷っている時間よりも物件を探す時間が多ければ多いほど、タイパが良かったということになるのではないですかね。そして、その割合の高さこそがユーザーが得られた満足度を指し、結果としてタイパの良い物件探しができたと言えると思います。
Kさん)タイパが良いほど、ユーザーの満足度が高いということですね!
それにタイパが向上するということは操作に迷っていた時間が減り、その分を物件を探す時間に費やすことができるため、意識が途切れずにスムーズな操作が可能となり、情報収集に集中することができます。
そのためユーザーにとって希望する物件が見つかりやすくなるというメリットもありそうです。さらに、時間に余裕ができるということは家具選びなど新生活をより楽しみに感じられる時間が取れますよね。
Dさん)確かにそうですね。それに移動時間などの隙間時間でも気軽に物件探しができれば、より時間を有効に使うことができます。だからタイパが注目されているというわけですね!
Kさん)あと1つ思ったのですが、賃貸物件(借りる物件)を探しているユーザーと売買物件(買う物件・売る物件)を探しているユーザーでは、少しタイパの価値観が変わってくるような気もします。
賃貸物件はライフスタイルに合わせて柔軟に選ぶことができる一方で、売買物件は一生ものの買い物のため、より時間をかけてじっくり考える傾向があると思います。
Dさん)確かに、売買物件を探すほうが時間をかけるからこそ、「時間対効果」の ”効果” の部分が求められるというわけですね。また賃貸物件は更新時期や申込の番手なども関係してくるため、タイパが良いに越したことはなさそうです。
そう考えるとタイパはタイパでも人によって価値がバラバラな可能性もあるということですね。

3.タイパの良いサイト=ユーザーフレンドリーなサイト

“不動産情報サイト アットホーム” でユーザーに提供できるタイパについて考える
Kさん)私はWebサイトにおけるタイパは、次のステップなどが分かりやすく、直感的に操作できるサイト、つまりユーザーフレンドリーなサイトだと思います。
先ほども述べたように、操作に迷う時間が多ければ多いほど効率が落ちてしまいタイパが悪くなってしまうので、ユーザーが迷わないように誘導してあげることが大事かと思います。
Dさん)仰る通りです!ユーザーフレンドリーなデザインにするためにデザイナーができることは、効率の良さを追求するために、ナビゲーションやボタンのサイズ感や余白の ”バランス” をユーザーが使いやすいように調整をすることです。
他には視線を誘導することも大切で、シンプルなレイアウトにし、色のメリハリをはっきりさせることにより、情報の入ってきやすさというのを考えていく必要があります。
また、情報が多すぎるとデザインに注力しづらいため、情報を精査することも大切だと思います。
Kさん)そうですね、企画としてはユーザーが求めている情報をしっかりと提供したいと考えています。ユーザーが必要な情報をすぐに見つけられるように、情報の選別やカテゴリー分けをしていき、検索機能を充実させます。
また、サイトを分析した数値やアンケートなどによるユーザーの満足度に基づいてコンテンツを考え、優先順位をつけていくことにより、タイパを向上させることができると思います。
Dさん)そして開発担当には、私たちが考えたようなことを実装してもらう必要がありますが、タイパを良くするには、可能な限りロード時間を短くすることも大事ですよね。
Kさん)つまり企画担当とデザイナーと開発担当それぞれが、ユーザーの使いやすさを第一優先に考えることにより、タイパの良い物件探しを提供することができるんです!


まとめ

お2人ともありがとうございました。
このディスカッションを通して、デザイナーと企画担当者の普段の業務の雰囲気なども伝わったでしょうか?
デザイナーは企画からの要望に応じてデザインすることが多いイメージがありますが、こうしてお互いの考えを出し合って話し合うことによって、案件の内容についてすり合わせていくこともあります。

タイムパフォーマンスという言葉だけ聞くと、「いかに時間を短くするか」ということに着目してしまいそうですが、実際は「かける時間の短さ」だけではなく、「かけた時間に対して得られる満足度が高いこと」が重要だということが分かったと思います。
皆さんは今まで「タイパ」についてどんな印象を持っていましたか?
普段の生活の中にも、タイパが関わる場面は多くあると思います。一度皆さん自身の生活や仕事におけるタイパについて、今までの概念にとらわれないような新しい視点で考えてみてみると、限られた時間をさらに有効に使えるかもしれません。
私自身も日頃の業務におけるタイパの向上を意識し、デザインをする際にはそれぞれのユーザーにとっての価値を考え、ユーザーの限られた時間を有益なものにするために日々精進いたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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