OODA(ウーダ) と PDCAを説明する機会があったのですが、うまく出来なかったなーと反省したので自分で説明できるように整理してみます。
OODAループ とは?
次の単語の頭文字をとったものがOODA(ウーダ)と呼ばれます。
- Observe(観察) : 観察して現状を認識
- Orient(状況判断) : 集めた情報から状況がどうなっているかを判断する
- Decide(意思決定) : 状況判断に基づき、やることや計画を決める
- Act(行動) : やると決めたことを計画に沿って行う
OODAループは次のような図で表現されます。
(省略されて実践の部分だけで表現されることもありますが、それではOODAループを説明しきれてないように感じます。)
元々は人が無自覚・無意識に行っている普段の行動をモデリングしたもののようです。たとえば、自転車とか車とか運転が分かりやすいかもです。路面、道、歩く人、など、あらゆることを観察して、ハンドル操作方法を決定し、ハンドルを動かすと思います。常に観察していて、状況変化に応じてハンドル操作に適応しています。また、人が飛び出してきたとき等はとっさの判断で意思決定よりも先に反応します(暗黙の誘導)。それらの判断は過去の経験やルールなどに基づいて行われます。
このモデルをビジネスでも応用して使われてきており、特徴は「状況を変化するものとして捉え、それに柔軟に対応し、主導的に状況を変化させる」点だと思います。そのため、変化に強いと言われています。
PDCAサイクルとは?
次の単語の頭文字をとったものがPDCAと呼ばれます。
- Plan(計画) : 目標を達成できる計画をたてる
- Do(実行) : 計画に沿って行う
- Check(評価) : 成果を確認する
- Action(改善) : 成果確認に基づいて計画や行動の改善を行う
PDCAサイクルは次のような図で表現されます。
PDCAサイクルは計画と行動の差異を明らかにしながら業務改善や効率化を図る考え方です。たとえば、OODAのように自転車や車の運転を例にすると分かりやすいかもです。目的地までは10kmあり、地図アプリで調べたところ20分ぐらいで到着しそうです。10時には到着したいので、9時40分に出発しました。しかし、実際に到着したのは10時15分。原因はその時間帯の渋滞でした。そのため、次からは9時25分に出発することにします。
というように見積もりしやすい計画を立てて行動し、改善することに役立ちます。
OODAループとPDCAサイクルは使い分ける
OODAループとPDCAサイクルはどちらが良いとかはなく、状況によって使い分けるのが良いでしょう。VUCAな状況であれば、そもそも計画を立てるのが困難なのでOODAループでしょうし、明確な目標が決まっているのであれば、PDCAサイクルで目標との差異を見ながら進めた方が良いでしょう。
今回調べてみて、PDCAが外側のサイクル、OODAが内側のループみたいなイメージを持ちました。
このようなイメージです。
PDCAサイクルで目的地までの計画は立てて、運転の仕方はOODAループで進めるイメージです。目的地まで到着したら、計画との差異を明らかにして次の改善に活かします。