トライアングルストラテジーをクリア
ユニット全員を仲間にするために4周した。シナリオの分岐もほぼ全て通ったと思う。
HD2Dの美麗なグラフィック
オクトパストラベラーで確立された HD2D が本作にも採用されている。古き良きJRPGからの正統進化。LIVE A LIVEのリメイクでも採用されたし、発売決定したドラクエⅢもHD2D。ファミコンやスーファミの名作のリメイクでは、もはや定番になってきた。
シュミレーション RPGとしてはかなり親切設計
ストーリーのバトルは1章1回のペース。そこまで多くない。タクティクスオウガと比べたら、だけど。バトル数が少ないから、レベル上げは詰所での想定バトル。レベル差がある状態で行動したらすぐレベルが上がるので、レベル上げも難しく無い。2周目途中でMAXの50に到達した。
自軍ユニットは総勢30人
1回のバトルで出撃できるのは多くて12人とかだけど、最後にはユニットの数がものを言うので、周回必須。全ユニット仲間にするには4周必要だった。
物語では正解の無い選択の連続
ストーリーが分かれる場面では、信念の天秤による投票が行われる。要は多数決で進むルートが決まる。プレイヤーが行えるのは説得のみ、というのが新鮮だった。
ウォルホート家を守りたいが、そのために友を犠牲にするわけにもいかない、みたいな正解の無い選択を何度も迫られる。説得するのすら心理的にしんどくて、1週目はまったく説得せずに投票に進むこともたびたびあった。ロランを差し出す説得とか、ローゼルを差し出す説得とか、さすがに最初は選べない。良心が痛む。
普通に進めたらベネディクトルートに行くのでは
普通に選択していったら、ベネディクトルートに行くのでは。他の2人のルートと比べると、かなり安牌。ロランの敵であるグスタドルフと組んで、ハイサンドを滅ぼして、セレノアがノゼリアの王になる。一見めでたしめでたしに見えるが、裏で格差は広がっているようで、ハッピーエンドではない。ロランとは決別するし。
ロランの苦悩は分かるけど…のロランルート
ハイサンドに下る決断はなぁ。ロランは王の器では無いな。セレノアには遠く及ばないし、コーデリアにすら劣るのでは。一人グスタドルフに戦いを挑む決意をしたコーデリアが立派すぎて。
ロランルートではエスフロストを滅ぼして、ハイサンドがノゼリアを統一。セレノアとロランは七聖人になり、一見平等で平穏な暮らしが民にもたらされたようには見えるけど、それはローゼル族の犠牲の上に成り立っていて、そこから目を背けているに過ぎない。やはりハッピーエンドではない。
領地と領民を手放すフレデリカルートは一番選択しづらい
フレデリカルートが、個人的に一番受け入れがたかった。ローゼル族解放まではいいとして、 あれだけ苦労して守り続けてきたウォルホート領と民を手放す選択肢は、そりゃもう領主失格としか言えない。信念の天秤が絶対とはいえ、領土と領民を失ったら意味ないのでは。セレノアはある意味報いを受ける形になっちゃうし。バッドエンドみたいなものでしょ。
信念の天秤に頼らず考え抜いて見つけた光明のセレノアルート
ローゼルを解放し、ハイサンドも倒す道。ベネディクトルートに一番近い。ただ、組む相手はグスタドルフではなくスヴァローフなので、ロランと袂は分かれない。このルートでのセレノアはまさに王者の風格だった。
最後にはようやくセレノアとフレデリカの結婚式も開かれて、文句無しのハッピーエンド。そう言えば、主人公とヒロインが最初から婚姻してきるゲームは初めてプレイした気がするな。記憶にない。
高いレベルでまとまっていて満足度高い作品
バトルシステムは親切で、タクティクス系が苦手な自分でも進めやすかった。イージーモードもあるし。シナリオも大人向けな、考えさせられることが多い物語で、購入前の期待を上回ってくれた。4週したけど最後まで十分楽しめた。名作と言っていいと思う。